よく聞かれる卵子凍結保存についての基本情報 その1
色んなことを考えてたら基本のことをお伝えするのを忘れてた!!
基本イギリスの情報メインで、クリニックごとに特に値段等は変わるのでご参考までに。。。
1. 卵子凍結保存ってなに?
凍結した卵子を治療として使うのは比較的新しい技術で、実際に保存した卵子を解凍して出産までいたったケースはイギリスでもほんとにごくわずか。(ドナー卵子を使用したケースはもっと多い)でもガラス化製法という瞬間冷凍的な技術の発展によって、凍結ー解凍のプロセスの成功率がどんどん上がっているのであります
一度に卵子をたくさん採取するために、どんどん卵子を作れ〜!と誘発剤をうち卵巣を刺激して、その様子をチェックしながら十分なタイミングで採取されるというもの。これが鎮静剤ないし麻酔中の間に行われます。採取された卵子は液体窒素のなかに入れて保存されます
2.卵子保存は自分のためにやるの?
卵子凍結保存は将来的にご自身で使うことができるようにするためです。
例えば
- がん治療中など、治療中などで治療条件がある場合
- 加齢による妊娠率低下を心配しているものの今子供を産める状態ではない場合
- 怪我や病気や死の危険性がある場合(例えば戦地に向かう陸軍のメンバーなど)なるほど。。w(゚o゚)w
- 性転換手術を行うつもりの場合 Σ(゚□゚(゚□゚*)
下2つの項目が、イギリスのダイバーシティーを感じるo(´^`)o
3. 凍結したらどうなる?
卵子凍結保存までの手順は以下
- 卵子凍結同意の前に、リスクを含むプロセスの説明と、精神面やその他色んな心配事を専門医と相談
- HIVを含む感染症のチェック
- IFV(体外受精)と同等の方法で卵子が採取
- 保存した卵子を保護するための抗凍結剤の追加
- 瞬間冷凍、液体窒素に保存
卵子凍結保存って怖いっていうイメージだけど、プロセスは体外受精と同じ。。。(・m・ )
4.どのくらい希望がいえるのか
同意書で指定できるものは
- 保存した卵子を自身の治療に使うことの同意
- 何年保存したいか(基本10年)
- もし死亡等で本人の意思がとれなくなった場合に卵子をどうするか
- 卵子を自分の治療だけに使うのか、ドナーの意思があるか、研究やトレーニングに使うことに同意するか
5.どのくらい保存できるか
基本は10年、これ以上の保存は個人の状況と医師の判断による
また、保存できる年齢が40歳以下、使用できる上限年齢は45歳以下、等
国によってもクリニックによっても違いますが基本このくらいの年齢設定がされているので、永遠に出産を伸ばせるわけではない。
私は社会学、人類学の観点から、日本の管理職女性の少なさや労働率、女性のキャリア形成等について考えているなかで、卵子凍結保存に可能性を見出しているつもりだけど、やはり医学や法学の専門家たちの意見や、制度として導入することが考えて企業側の考え方も必要だなあ〜と。どんどんご紹介していきたいと思っております。。。つづく。
(参考)