Egg freezing?

元OL、独身アラサー、社会人類学専攻大院生が卵子凍結保存を本気で考えるブログ

よく聞かれる卵子凍結保存についての基本情報 その2

よく聞かれる卵子凍結保存についての基本情報 その1 - Egg freezing? の続きです!

 

・もし保存した卵子を使いたくなったらどうするの?

治療の選択肢としてIVF(体外受精)、IVM(未成熟卵の対外成熟培養), もし最適な条件の精子がない場合はICSI(顕微授精)などが考えられます

 

・凍結した卵子を使って子供を授かる確率はどのくらいなの?

凍結した卵子を使って不妊治療を行うのは比較的新しい技術です。

卵子ドナーによる不妊治療を通して生まれた赤ちゃんはたくさんいますが、2012年12月の時点で、凍結した卵子を使用した不妊治療の結果生まれた赤ちゃんはイギリスでたった20人です。クリニックによって差がありますが、一般的に成功率は高くはありません。しかしながら、新たな凍結法であるvitrification法(ガラス化・瞬間冷凍)の導入によって、凍結ー解凍のプロセスの成功率は最近飛躍的に上昇しており、結果として不妊治療の成功率も上がっています。2012年12月現在までの記録によると18,000個の卵子がイギリスでは将来的な個人使用のために保存されています。約580個が保存されている卵子から胚芽を既成しています。その胚芽はが女性に移行され約20つの命につながりました。これらのデータにおける卵子はSlow freeizng法、Vitrification法どちらの方法も含まれます。

 

・卵子を保存するリスクは?

通常の不妊治療同様に、不妊治療用のドラッグ使用によるリスクが含まれます。卵子凍結保存は比較的新しい技術であり、全ての卵子が凍結、解凍のプロセスに成功したり、妊娠につながるわけではありません。将来のために卵子を保存するかどうか決める際は必ず卵子保存のプロセスにおけるリスクや、成功率について考慮する必要があります。クリニックはその説明義務があります。

 

・がん治療をうける女の子や女性にはどんな選択肢がありますか?

ガン治療をこれから受ける女性は将来のために卵子を保存することが可能な場合があります。

卵子凍結保存が可能ではない場合には、卵巣組織の冷凍が選択肢としてあげられます。これは卵子全体もしくは卵子を含む一部の細胞を採取し凍結保存を含みます。卵巣組織凍結は治療用としてまだかなり初期段階ではありますが、妊娠可能性をとっておくことを希望する女性にとってはガン治療を受ける前に考えてもいい選択肢だと思われます。

年齢が若く、十分に成熟した卵子を採取し凍結保存ができない女の子にも向いているかもしれません。また、ガン治療前に、卵子採取をする十分な時間がない方にも可能かもしれません。ガン治療終了後に、卵巣もしくは細胞が移植され、将来的な自然妊娠のための回復が図られます。世界的にも、凍結した卵巣細胞の移植を通して生まれた赤ちゃんは世界的にみてもかなり少なく(20人以下)、卵巣全体の凍結、移植をとおしての出産記録は現在ありません。The HFEA認可のクリニックにおいては卵巣細胞凍結保存が可能ですが、現在イギリスにおいてそれが可能なクリニックはかなり少ないです。The HEFAはイギリスのHuman Fertilisation and Embryology Authority (the HFEA)という、イギリスの不妊治療や研究のライセンスの管理等をしている機関です。

 

卵子凍結保存の先進国であるイギリスで現在20人の赤ちゃんが、凍結した卵子を使ってた不妊治療で生まれているというのは、確かに少ない数ではあるけど、日本ではまだ保存している人もほとんどいないのに、もう保存していてそれを使って産む段階にいるひとたちがいるというのは、かなり違いがあると思う。だからイギリスの現状から学ぶことはきっと役に立つと思うんだ:)