卵子凍結保存をした女性に15人にインタビューしてみました その1
私じゃないですよ。
今回はこちら!
WALDBY, C. 2014. ‘Banking time’: egg freezing and the negotiation of future fertility. Culture, Health & Sexuality, 17, 470-482.
著者はWaldby Catherineさん、The Australian National Universityのディレクター。今度こそ名前の読み方わからへんやつやで。ウォルドビー?
日本の雑誌とかでも卵子凍結保存した女性のインタビュー少しは載ってるみたいやけど、こうゆう論文をみるとメディア用に加工されてない(はず)から、ええんちゃうかな、と思ってみたわけ。先生に、私も病院とか行ってインタビューしたいーって言ったら、今コンプライアンスとか個人情報とかまじ厳しいし手続き超大変だからやるなら博士いってじっくりやったほうがいいと言われましたわ。おっしゃる通りやわ。
ウォルドビーさんいわく2014年の時点で実際に保存した女性を直接研究したものは2個しか出版されていないって。。なぬぅぅ( ˘•ω•˘ ).。oஇ
そのうちのひとつがアメリカで2005-2011年の間に卵子凍結保存をした女性183人に匿名でのアンケートをしたもので、20%の女性が、融通の利かない仕事との兼ね合いをなんとかするために卵子を保存したっってこたえてる。少ないのか?多いのか?
ただ、もっと、どうして保存しようとおもったかっていう意思決定のプロセスをみたくないですか?ってことで彼女は卵子凍結保存をした女性にインタビューをしたわけです。
対象
・26-45歳の15人のキャリアウーマン in ロンドン
・80%が36歳以上、3人だけ35歳以下
・学歴もばっちり 学士卒60%, 修士以上40%
・仕事もばっちり 金融機関、警官、コンサルタント、企業オーナー、弁護士等等
・4人は長期間付き合ってるパートナー有り、2人は最近できた、残りの9人はシングル
・1人だけレズビアン、残りは異性愛者
・1人だけアジア系、残りはヨーロッパ系
1.超合理的系パターン
卵子保存の一つの魅力は、生理的なタイムラインと他の、例えばキャリアのような他の時間軸の差を差を一致させれるところにあるという。"Banking Time"と言われるように、どうしようも出来ない人生の流れから、妊娠を切り離して、いいタイミングで再配置する、といった考え方が見て取れるのである。
20代後半 警官ミッシェルさんの場合
いや、確かにちょっと変な感じなんだけど、””あ、私の一部を凍結保存したんだな”って感じ。そうね、それをキープするために毎年保管料を払うわけ(笑)。別に毎日することでもないし、なんか精神的に”あ、私バックアッププランあるんだな”って思うの。選択肢があるってある意味とっても精神的にいいことじゃない?
自分で訳しといて何だけど、英語の会話調のものを和訳するとなんでか、全部フルハウスみたいなテンションになるのね。すいません。
40代前半 企業、ディレクター ジェニファーさんの場合
私思うに、問題は女性が子供が産めるタイムリミットに気づいていないし、定期的にチェックもしてないところにあると思うわ、でも多分これは全員に当てはまることではないけど、、でももし出産を遅らせることを考えているのであれば、絶対にチェックすべきだと思うわ。
なんか、サクッとさらっとしてる感じで、まあこんな感じならちょっと気楽でいいなと思うんだけど、みんながそんな訳ではもちろんない。
2.これは未来への投資だ、のパターン
女性たちはちゃんと安定した家庭を、安心できるパートナーとつくりあげれた後に子供が欲しいと思っているけど、安定した男女関係を保つ難しさと、家賃や育児にかかるお金の高さが、邪魔になっているという。
多くの場合が20代から30代前半にかけての長かった恋愛が結婚とい破局してしまい
(๑°⌓°๑) Noooooooooooo! ただただ子供が欲しくて安定した家族を作ろうという気のある相手を見つけなければ、という状態だという。
そこのあなた、油断できませんぞ(。・ˇ_ˇ・。)
何人かの女性は、将来のパートナーとの関係におけるプレッシャーを取り除くために卵子を保存したというのである。なんかもはや東京たられば娘5巻で卵子凍結保存でてきてもおかしくない。
30代後半 金融ウーマン ルイーズさんの場合
5年も6年もシングルでね、、なんかいつも時間無駄にしてると思う。でも私は落ち着かなきゃいけない、子供産まなきゃいけない、っていうプレッシャー感じたくない。大人になってからは全てが早すぎるのに、誰かを知るっていうのは、時間のかかることだって気付いたの。10代や20代の頃は一緒に働いたり過ごしたり、時間をかけて相手をいろんな側面から見ることが出来たじゃない。でも30代は違うの。ただのインターネットデートみたいなもん、ディナーデートばかりでしょ。常に1対1。そのうえ展開も早い。どんな人か判断するのがすごい得意じゃないとダメなわけ。"あ、もしこのまま何もしなければ、きっとどこかのタイミングで誰かと結婚して子供作って、って出会って2年もしないうちにやるんだな”って、すごいプレッシャー感じる。
もうなんかこの感じ耳タコなんだけどもね。こんな気持ちは異性愛者の女性だけではない。
30代後半 エンジニア フィービーの場合(同性愛者、パートナーはいるがまだ日が浅い)
Q: 卵子保存のことについてパートナーと話しましたか?
A:ううん、こうゆうことを話すには早すぎると思った。もしかしたら来月には別れてるかもしれないとも思ったし。相手のことを本当に本当によーく知らない限り、物事って本当にすぐ変わっていくって思っているから、卵子凍結保存については彼女には話してないし、考えていることさえ話さないと思う。
どちらの場合も卵子凍結保存というのを、パートナーを見つけ、安定した家庭を探している合間にも”私は時間を無駄にしていないんだ”って思うための手段だとウォルドビーさんは言う。卵子保存に投資するすることは、過去や将来を、時間の無駄ではなく、意味のある、価値のあるものにするためのあがないの力があると、読み取っている。確実にわたしの未来まきこんで、卵子保存が走り出した〜♫みたいな感じちゃう。ちゃう?
はて、ちょっと長くなってしまたから2つにわけようかね。つづく。
写真はもはや卵子にしかみえてこない、ロンドンのSketchというホテルのおトイレです。